小学校受験に向け今からできること~『リトミック、ゲーム』編~

リトミックがある模試は受けるべき

小学校受験を決めた頃は、毎日必死に過去問を調べながらペーパー対策は一生懸命取り組んでいたのですがリトミックに関しては全く対策していませんでした。
と、いうよりもどう対策したら良いのか分かりませんでした。

塾の模試も様々で、O塾はリトミックがありませんでした。巧緻性が少しあるくらいで基本的にはペーパー中心です。
T社とOスクールは模試でリトミックや巧緻性の課題があります。

広大附属小学校の過去問のリトミックには『げんこつ山のタヌキさん』、『ひげじいさん』、『大きなクリの木の下で』、『1,2,3の4の2の5』、『グーチョキパーで何作ろう』、『まねっこ動物』など色々なものが出題されています。

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リトミックの難しさとは

過去問の内容を見ているとほとんどの曲が、幼稚園で歌っている曲なので安心していたのですが何が難しいのかというと普段幼稚園でしている『降り付け』ではなく試験用に作られた降り付けを瞬時に覚えて行わなくてはいけません。

例えば、『グーチョキパーで何作ろう』は幼稚園では『グー=ゴリラ』、『チョキ=カニ』『パー=ちょうちょ』だったのに、試験では『右手はグーで左手はチョキでかたつむり♪』となる訳です。

パターンを変えて、練習しておくと自動的に脳が『降り付け』を覚えようとしますが、『降り付けが変わるかもしれない』という認識がないと、自分が覚えている通りにしてしまいます。

息子が知らなかったのは、『1,2,3の4の2の5』でした。幼稚園でもしたことがなかったと言っていたので、一緒にやりましたがこれが一番難しくて苦労しました。両手で同じ数字を作るのですが、歌を歌いながらすると右手と左手がバラバラになったり数字が作れなかったりしたので何度も何度も練習しました。

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リトミックの注意点

リトミックは、一番初めに行われる事が多いのですが緊張から『笑顔』がなくなってしまいます。子供らしさ=笑顔なので笑顔でできるように練習しましょう。

そして、降り付けは動作を大きく行うと子供らしさが出ます。小さい動作は、『元気がない』と思われるので自信をもって動作を大きく取り組めるように意識させてください。

あとは、子供と向き合って行ってください。『グーチョキパーで何作ろう』を向かい合ってしていると『右手はグーで♪』のところで、向かい合っている人と同じ手を挙げてしまったりします。向いの人につられて同じ手を挙げてしまうのです。

一見、試験でリトミックを行うのはリラックスさせたりする為なのかな?と思っていましたが、意図するところは全く違っていました。

『先生と同じ行動ができるか』、『降り付けを覚えることができるか』、『笑顔で子供らしく取り組めるか』などきちんと課題とされていて、評価されています。

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ゲームを課題にする理由

今年は、男女共にリトミックではなくゲームが2つずつ出題されていました。

女の子は『グループ作り』と『いす替えゲーム』。男の子は『じゃんけん列車』と『いす替えゲーム』でした。

『いす替えゲーム』は男女とも、同じゲームでしたがルールは少し違っていましたので先生が言われた事をよく聞いておく必要があります。

2017年、広島大学附属小学校の試験内容(男の子)

2017年、広島大学附属小学校の試験内容(女の子)

『きちんとルールを覚えているか』などが基本となりますが、ゲームは子供の性格が一番よく出ます。ゲームで必死になりすぎて、ついついルールを忘れて走ってしまったり、椅子の取り合いになってしまいます。

ゲームですが、試験なので『勝ち負け』は関係ないこと、お友達と同じ椅子に座ってしまった場合は『どうぞ』と言って譲る事も教えておくと良いでしょう。

『椅子替えゲーム』や『フルーツバスケット』のような椅子を移動するゲームの場合、子供は遠くの椅子をめがけて行ってしまうので座る椅子がなくなってしまう事があります。遠くに行くのではなく、隣にスッと移動するという事を教えておくと走ったり、人とぶつかったりするトラブルも防げますので、『遠くではなく近くの椅子に座る』ことも教えてください。

『グループ作り』ゲームの難しさとは

女の子に出題された『グループ作り』で一番難しいのは、『言葉の音の数』です。普段から練習しておかないと初めは、手を使って音を数えてしまいます。するとその間にグループができてしまい、グループに入れなかったりします。

塾生は、本当に早いと息子が言っていました。先生が言葉を言うと、一瞬でグループができるくらい早いそうです。『きんぎょ』は「き、ん、ぎょ」で3音なのですが子供は「き、ん、ぎ、よ」と4音で数えてしまいます。「ケーキ」などの「ー」や、「カスタネット」などの小さい「ッ」など普段から練習しておかないと、混乱します。

ゲームが終わると3グループだったり、4グループだったりするのです。

濁音(がぎぐ~)、半濁音(ぱぴぷ~)、拗音(きゃきゅきょ~)、長音(ケーキなどが使用されているもの)、促音(そくおん)小さい「っ」が使用されている言葉を練習し、日頃から自宅にある物で目に入るものの音を考えるだけでも充分です。

リトミックやゲーム、想像以上に奥が深いですよね。私も、気がついた時にはもう試験直前で参りました。

言葉遣いや所作はなかなか変えることができない

取り組みが分かってくると、どこで評価しているのか合否ラインがなんとなく、想像できてくると思います。じゃんけん列車などは、じゃんけんで負けて「クッソー」と言ってしまう男の子もいます。これが悪い訳ではありませんが、「クッソ―」ではなく「負けちゃった~」というほうが可愛らしいですよね。「言葉づかい」や「自己中心的ではなく協調性のある子ども」というものは、普段の状態がそのまま出てしまいます。今から少しづつ、取り組まれておくと安心です。

リトミックやゲーム以外の課題がある年もありました

他にも、動物の真似をするという過去問もありました。カードを見せられて、その動物の真似をして歩くというものでした。

カニは横歩き、ペンギンは?ひよこは?ゾウは?などすぐ手やしぐさで行動できるように練習しておくと良いでしょう。息子は最初、手をチョキチョキしながら真っすぐ歩いていました。カニは横歩きだよ!と伝えたのを思い出しました。

「想像力」や「観察力」を見ているのだと思いますが、瞬時にできると高得点だと思いますので色んな動物で試してみてください。

レゴブロックなども過去4回出題されています。どのように行うのかは分かりませんが、何人かのグループで行うのであれば『このブロック使っても良い?』とか『どうぞ』などの会話力も伝えながら一緒に取り組むことをお勧めします。

子供同士なので無言で取り合ったり、どちらも譲らないまま無言でにらめっこをしている時があります。『どうぞ』、『いいよ』、『上手だね』など話力を磨く事はとても大切です。

さきほどお話した『グループ作り』でも、『あと〇人!』と声をかける事で早くグループが完成します。本番で声が出せる子どもは少ないので、試験における話力は評価が高くなります。

『どう動いたら良いのか』、『どのように声をかけたら良いのか』などを子供と一緒に考えながら取り組んでみてください。

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