塾が行う聞き取り調査とは
塾は、試験後何人かの生徒を集めて試験問題を聞き取りしています。どんな問題が出たのかを聞くのですが、子供はすぐに忘れてしまいますので確実ではありません。
ただ、次年度の傾向や対策として重要になります。
広島大学附属小学校では、近年課題とされていた「巧緻性」の問題がありませんでしたし広島大学附属東雲小学校では、口頭質問がありませんでした。
何年か出題されていた課題は、塾でも力を入れて特訓します。ひも通しや紙をちぎる、さく。こぶ結び。などは模試でもありました。
私も、塾の模試でよく出る課題は「例年、出題されているであろう課題」なのだろうと思い何度もひも通しや紙を指でちぎる練習を息子としました。
特に口頭問題は、何を聞かれてもすぐに答えられるように毎日、毎日特訓したものです。ですので、試験にでなかったと聞いた時は泣きそうになりました(笑)
話は戻りますが、塾に行っていた方が広島大学附属小学校の試験問題(女の子)の内容を知らせてくださいました。
これも、聞き取り調査で聞いた問題なので問題文など確実ではありませんが参考程度にしていただければと思います。
小学校受験はペーパー以外にも難題がたくさん!巧緻性の課題とは
【2017年12月20日 女子】
「グループ作り」
ネコ、ライオン、イルカなど言われた動物の文字数でグループを作り手をつなぎ座る。人数が足りない時は、先生に入ってもらう。
このグループ作りは、簡単そうに思えるのですが「イルカ」で3人グループになろうとしている時に横からスッと1人入って来られ4人になってしまった。などのハプニングがあった際に、どうするのか。どう動くのか。が重要な鍵になります。
「一人多いから僕抜けるね。」など、なかなか子どもは言えません。
「急に入ってきたから、4人になっちゃったじゃない。」などと注意をしてしまったら、雰囲気も悪くなり大変です。
子どもの「協調性」を見る課題ですが、ハプニングはつきものです。せっかくグループになった手を離すことは勇気がいることです。大抵は、4人のまま固まってしまっています。
ですが、スマートにゲームを行えるように対策を教える事も大事です。手を離してグループから離れる際は、は必ず一言理由を告げてから離すようにしましょう。黙って手を離したり、黙って違うグループの輪の中に移ることは避けましょう。
「いす取りゲーム」
ゼッケンの色は2色ある。(2色のグループに別れる)
「同じ席に座ってはいけません。」、「女の子と言ったら全員席を変わる」、「走ったり、人を押してはいけません」などのルールがあり先生の指示どうりに席をうごく。
子どもはどうしても正面が目に入るので、わざわざ遠くの席へ移動しようとします。すると、席を取られてしまい座れなかったりします。「走ったり、人とぶつかったりしない為には」自分の席の隣ににスッと移動するのも手です。
ゲームが終わった最後には、「では最初に座った席に戻りましょう。」と言われる事もありますので、一番最初に座った席を覚えておくことは大事です。
「口頭質問」
お休みの日に、お父さんやお母さんとどこへ行ったことがありますか?そこで、何をして遊びましたか?など。
昨年までは、「どんな果物が好きですか?」の後は「それはなぜですか?」と理由を聞かれる事が多かったのですが、今年は男女とも最初の返答から別の質問へと話を広げるような質問になっており難易度が上がっておりました。きちんと自分の考えた言葉で答えられているかどうかの「会話力」を見られているのだとは思いますが、子供は緊張してしまうと黙ってしまいまったり、考える時間が長くなってしまいますので普段から色々な質問をして「会話力」を磨いておかれると安心です。回答時間は短いので、何でもすぐに答えられるようにしておく事が大事です。
何事も「慣れ」はこわい!予期せぬアクシデントが続々出てくる訳
広島大学附属小学校の試験が終わって改めて、親子の服装について考える
「お話の記憶」
これは、毎年出題される課題です。広島大学附属小学校は、赤のクーピーしかなく答えのしるしも「まる印」のみでしたが、東雲小学校はえんぴつとクーピーを使用し、印も△印などがありました。注意点は、「えんぴつで△じるしをつけなさい」などの指示を絶対に聞き逃さないことです。ペン間違いや印間違いなどのミスはもったいないですからね!
あと、答えが複数ある場合がありますので、きちんと聞けているかどうかを普段から試しておかれたほうが良いと思います。
答えは1つだと思っているお子様、多いそうです。なので、複数回答の問題がでるのだと思いますが。。。
小学校受験では必ず出題!より想像力を極めるための「お話の記憶」
「等分」
お兄ちゃんは黒いケーキ、妹は白いケーキを食べます。2人で半分に分けて食べることができるものに〇印をつけましょう。
四角やマルの図形の中が白と黒で色分けされており、半分に分けられるものを選ぶ問題です。
黒と白が同じ形になっていて同じ数づつあるものを選ぶのですが、単純に「半分」にできる形という意味に間違えてしまう場合があります。
「動物じゃんけん」
3人の動物がじゃんけんをします。勝ったら1マス進みます。進んだ様子がわかるように下のマスに〇印を書きましょう。
この問題は、手書きで書かれてあったので私が似たようなものを作成してみました。(見えにくいので、試験問題で拡大して見てください)
じゃんけん問題なので、一見簡単そうに見えますが重要なのは、この〇印を左詰めで書いていく事です。3回戦で初めてねずみが勝った時、つい3回戦のじゃんけんのマス目の下に〇をつけそうになります。それを行わない為に、この黒い矢印➡が書かれてあるのですがじゃんけんは10回戦くらいまで書かれてありました。
おそらく、左詰めで書くことを忘れて真下に〇印を書いた人も多いのではないかと思います。
きちんと問題を聞いて理解しているかどうかがよく分かる問題だと思いますし、よく聞いていないと勘違いしやすい問題に作られています。
「果物の縦割り」
果物の絵と縦に切られた絵を点と点で結ぶ。
サービス問題のような問題ですが、「縦切り」や「横切り」という意味を理解していないと間違いが起こります。そして、切ったところを実際に目で見ておく必要があります。
果物を切る時は、必ず一緒に確認しながら切りましょう。
意外にも、みかんの縦切りと横切りの絵を間違えたり、かきやももの種を見た事がない子どもも多いみたいです。
小学校受験の基本!『マル印』と『マルでかこむ』の違いについて ~模試 結果報告~
子供の性格が受験に不向きでも、国立小学校なら可能性はあるかも?
最後に
国立小学校は両校とも、1番最初からペーパーは行いません。集団観察やリトミックで楽しくゲームなどを行いその後ペーパーをします。
運動や体を動かして楽しみ、興奮した状態から冷静に落ち着くことができるかどうかが重要です。すぐにペーパーができるよう、気持ちのコントロールを切り替える事ができるかを試されています。
息子もお話の記憶は得意でしたが、リトミックをしたりゲームをしたりした後行うと集中力がなくなるのか、ミスをします。
これも子供らしさですがやはり、集中力や緊張が1度なくなると気持ちの切り替えが難しいことを知っての上での出題方法だと思います。
なかなか、興奮状態が戻らないこともありますからね。さすがです。
問題文や出題課題は、確実ではないので参考程度にしてくださいね!