学校説明会から受験までは、あっという間です。
久しぶりの更新となりました。いよいよ学校説明会の時期になり、週末になると模試を受けに行くお子様をよくお見掛けします。
「もう1年経ったんだなあ。」と思いながらも、昨年の受験の事を思い出し、何か伝えられる事はないかと思い更新しました。
昨年は、毎年出題課題となっていた「巧緻性」が出題されなかったというハプニングがありました。手で紙をちぎったり、ひも通しを練習したりとかなりの時間をかけて練習していたものが全くなかったので落胆したのを覚えています。
だからといって、今年も出題されないとは限らないので、どの塾も万全の体制で取り組まれているかとは思いますが、昨年から国立小学校のエリート化を廃止しようという取り組みもあり、なんとなく出題傾向が変わるような気がしていました。
で・す・が!まさか、昨年からとは思いもよらなかったので寝込みそうなほど落ち込みました。
学校説明会に行くと、願書をいただいて帰ります。広島大学附属小学校の説明会は週明けの11月13日(月)なので、願書を提出してから試験日までが本当にあっという間です。
広島大学附属小学校の学校説明会に行くと、広島大学附属小学校と書かれた鉛筆が販売されています。私もつい願かけで購入してしまったのですが、息子もテンションが上がりラストスパートの追い込み学習が頑張れました。
今も短くなってしまった鉛筆を大切に使っています。
夏休みが終わると全体の学力が一気に上がる
この話は、以前お受験を経験したお友達からよく話を聞いていました。
実際、息子も春から色々な塾の模試を受けておりましたが、夏までは比較的、上位をキープしていました。それが突然、秋の摸試から全体の平均点がかなり上がってきて焦り始めたのを覚えています。
塾は夏期講習なども行っているので、通常授業と夏期講習を受けている塾生たちは一気に学力があがります。模試の内容も次々に新しい課題や取り組みが始まり、秋から受験直前までは毎日苦手な問題を復習したり、雑巾洗いや床拭きなど色々な事をしていました。
息子は塾に行っていなかったので、小学校受験の出題課題をネットで検索しては、させてみたりの繰り返しでした。どんな課題がきても動揺しないように、常に新しい事をさせていたような気がします。エプロンやはちまきを一人でできるかどうか。できないのであれば、はちまきは頭の前でリボン結びにして後ろに回すなどの知恵も教えました。
やらせてみると、意外にできない事が多くて驚いたのと焦りとで毎日が戦いでした(笑)
靴の脱ぎ方、履き方。靴箱に入れる靴の向き、靴を袋に入れる入れ方。など靴だけでも、色々な事に取り組みました。
小学校受験に向け今からできること~『リトミック、ゲーム』編~
必ず出題される、『お話のきおく』だけは毎日すること
小学校受験で唯一、全国統一と言っても過言ではない『お話の記憶』は必ず出題されますし、2~3日休むと集中力も衰えてきますので子供の体調や気分に合わせて短いお話しや、長いお話しなどに分けながら毎日取り組む事をお勧めします。
昨年の広島大学附属小学校の試験は、塾の模試や家庭学習でしていた以上に混乱しやすい内容のお話でした。傘の柄がコロコロと変わり、天気も変わるなど複雑な内容でした。
男の子は特に、集中力が続かなかったり頭の中での想像が苦手だったりするので、お話の記憶を読みながら、画用紙に絵を描いて取り組む事もありました。
ピンク色のうさぎさんがにんじんを持ってきた。首の長いキリンさんがマフラーを編んできた。など、絵に描くと頭の中でのインプットが早かったです。
絵は詳しく書かなくて大丈夫です。私も最後のほうはピンクのまる印(うさぎのつもり)に長方形の赤い四角(にんじん)などでしたので、絵と言えるものではありませんでした。
お話はどんどん続きますので、絵に時間をかけてはいられません。なんとなく頭の中で想像できることが重要ですので、この程度でじゅうぶんなのです。
これを最初の頃は根気よく続け、受験直前に取り組んだ長いお話しの時にも取り組みました。
あとは、こぐま会から出版されている「話の内容理解」ラストスパートには最適でした。
お話と問題だけが書かれてありますので、交通機関での移動の時や寝る前のベッドの中でも行いました。口頭で答えるので、ペーパーみたいに絵がないぶん難しいですがお話が頭の中で整理されていないと答えられないので、集中力を高める事ができます。
小学校受験では必ず出題!より想像力を極めるための「お話の記憶」
『しつけ』という名の課題とは
小学校受験で、最近一番重要視されている『しつけ』。
初めのうちは、私も軽く考えていたので特に何もしませんでした。
昔は、ペーパー重視だった小学校受験が最近なぜ『しつけ』を重要視するようになったのかは、受験直前にわかりました。
今は、便利な世の中になりゲームも普及し自分の息子でさえ甘やかしすぎていたなと反省すべき点が沢山ありました。小学校受験を経験して、できるようになった事が沢山あります。
さかあがり、なわとびの結び方、みかんの皮むき、雑巾洗いや、雑巾しぼり、手遊び、などなど数えきれないくらい沢山の事をしました。
現代社会で、どれだけ子供と親が向き合って一緒になって生活しているのか。この『しつけ』という幅広いカテゴリーは『家庭環境』や『生活の知恵』、『親子のコミュニケーション』がよくわかるものだからです。
特に、『生活の知恵』などは日常生活において毎日たくさんの事を教える事ができます。
洗濯物1つでも、洗濯物の畳み方、納め方、干し方など沢山教える事はありますし、食器の並べ方、洗い方、拭き方でも沢山あります。『食器を洗う前に、桶に水を入れてつけておく事で汚れが落ちやすくなる』という知恵も教えないと分かりません。
私も、全て自分一人でしていたので反省すべき点が沢山ありましたし、幼少期の今だからこそ『お手伝い』を楽しんでする時期だと気がつきました。
テレビでは、『サザエさん』が一番良い番組だと思います。昔のしきたりや季節のものなどがよく出てくるので、忘れていたような事もあり番組を見ながらよく話をしていました。昔ながらの黒でんわも今はありませんし、改めて見てみると伝える事が毎回沢山ありました。
人としての『気遣い』や素直に『ごめんなさい』と謝る場面も沢山ある『サザエさん』は違う視点からみると、とても勉強になりました。
おわりに
この試験直前が一番大切な時期ですが、子供が一番疲れて集中力がなくなる時期でもあります。私立の受験は終わっていますので、私立で合格された方や繰り上がりを待っている方などもおられますが、国立一本組はチャンスが2回しかありませんので、この1ヶ月が勝負です!
うさぎとカメではありませんが、毎日のコツコツが逆転のチャンスでもあります。昨年T社の摸試のガイダンスで、私立で合格されている方は安心からか、学力が少しづつ落ちてきていて、国立までもたない事があると言われていました。
気晴らしに公園に行った時でも、ケンケンパー遊びをするとか、滑り台の順番待ちの際に「お先にどうぞ」という言葉をかけさせてみるなど、学習する事は日々たくさんありますので、最後まで頑張ってください!