2018年度広島大学附属東雲小学校の試験内容(男子)

東雲小学校は毎年、何か新しい課題があるそうですが今年は過去の出題課題と似たような課題でした。

試験時間は9時30分~14時くらいまでありました。食事の時間は30分程度だったそうです。約4時間くらいの試験でした。受験者数や試験内容によっては、15時までかかることもあるそうです。

東雲小学校の試験時間は長い

広島大学附属東雲小学校の試験に向けての対策

2018年の試験内容

☆お話の記憶

試験の順序までは覚えていないそうですが、お話の記憶はありました。ペーパーはこれ1枚のみでした。東雲小学校はカンニングができないようになのか、隣の席との間に壁があるそうです。席の並びも「S字」になっており、前の席も見えないようになっていたそうです。

えんぴつとパス(クーピー)の二種類があり、回答の記号も△印やマル印などあったそうです。

☆平均台

平均台がコの字に組んであり、平均台に貼られているモンスターボールの絵を踏みながら渡る。「できるだけ早く渡りましょう。」と言われる。

☆的当て

テニスボールくらいのボールを的に当てる。ボードに赤い四角のテープが貼ってあり、その中に当てる。

☆タッチ

フリスビーのような丸い物がジグザグに置かれていて、書かれてある矢印に沿って右手と左手で交互にタッチしながら進む。

☆ジッパーの袋の中に紙を入れる

机の上にファスナー付きの透明なジッパーと、A4用紙(無地)が置いてあり「紙を袋の中へ入れてください。」と言われる。紙が袋より大きかったので二つに折って入れ、ジッパーを閉めたそうです。

☆なわとびを結んで机の横のフックにかける

なわとびはビニール製のなわとびだったので、ぐにゃぐにゃして結びにくかったと言っていました。幼稚園のなわとびは、紐のようなロープに似たタイプを使用しているのですが、自宅で使用しているなわとびがビニール製のものでしたので、結ぶのに慣れていました。

☆積み木

積み木の6面に「☆、〇、×、■、◎、花」などの絵が書かれてある積み木がいくつか置いてあり、先生が並べた積み木と同じようにマス目が書かれた紙の上に並べる。2問出題される。

1回目は、4個くらいの積み木がマス目に置かれているが2回目は積み木が増えていて、上下に2個積まれてある積み木もある。

息子は、模試でしたことがあったので得意でしたが積み木の四方の絵を確認しながら置いているとすぐに「やめ」と言われたそうです。すごく早くて時間内にできなかったと言っていましたが、おそらくきちんと書かれてある四方の絵や向きを確認しているかどうかを見られていたのだと思います。

☆グループ作業

3人ずつ、2グループで行う。大きな柔らかい布の積み木が置かれていて、ボードに積み木の完成形の写真がある。グループで相談する時間があり、写真と同じように積み木を完成する。時間制限あり。終わったら、チームの勝ち負けを先生が決める。最後に積み木を元のように片づけましょう。と言われる。

息子の記憶が正しいかどうかはわかりませんが、課題としては以上のような内容だったそうです。

小学校受験では必ず出題!より想像力を極めるための「お話の記憶」

小学校受験の必須科目『お話の記憶』

合否の分かれ目はどこなのか

ここ最近、必ずあった「口頭質問」がなかったのでどこで合否を決めるのかなと思いましたが、お話の記憶や、グループ作業、なわとび、ジッパーなどが重要のような気がしました。

なわとび

なわとびは、息子も最初は結ぶ事ができませんでした。模試で出題された時にできなかったので、自宅用に買って何度も練習しましたが意外にも、なわとびの紐を結んだり、ほどいたりができていない子どもが多いそうです。息子もそうでしたがビニールタイプのなわとびは幼稚園で使用している紐のタイプとは違い、ぐにゃぐにゃするので特に結びにくそうでした。

東雲小学校は、研究熱心な学校ですので子供ができない事を課題にして常に新しい調査問題を考えます。今回は、なわとびの紐結びだったのかなと思いました。

ジッパー

過去にもにたような問題が出題されていました。以前は、紙に絵が書いてあり「絵が見えるように折って袋の中にいれなさい」という課題でしたが、今回は絵はなかったそうです。

これは、小学1年生に多くある事で学校から持ち帰るプリントなどをきちんと折らずにランドセルの中に入れる児童が多いのだと思います。ランドセルの中にぐしゃぐしゃと押し込んで帰っている子どもが多いのは1年生によくある事です。最近は、フラットファイルに留めて、ランドセルに入れるようになっていますが、「きちんと折る」という事も知識として必要です。

「こんな、簡単なこと」と思う事が、6歳児には意外とできない事があります。

グループ作業

このグループ作業は、一番子供の性格が出るところであり「見せ場」ですね!

積極的な子、控えめな子、色々なタイプがいると思いますが一番大切なことは「話し方やお友達との接し方」だと思います。子供の性格が一番分かる課題だと思います。

息子のグループの中のA君は「あっ、これ模試でやったことある!」と言ったそうです。それから3人は写真を見ながら、一番初めに必要な積み木の形を持ってくる役割を決めていました。すると「はじめ」の合図があったので、必死に積み木を組み立てました。

上の段になっていくと、三角の形の積み木が逆さまの横並びになっていました。その上に長方形の積み木を置くという形になっていたそうです。

三角の積み木を逆さまに並べると、グラグラして落ちそうだったので息子は「僕、押さえてるね!」と言って積み木を両手で押さえていたそうです。そこへ、B君が長方形の積み木を持ってきて三角形の積み木の上に置きました。積み木はグラグラと倒れそうになり、息子が押さえたところで「やめ」と言われ、A君とB君はさっと元の位置に戻ってしまいました。

息子も、「すぐに戻らなきゃ!」と思ったそうですがパッと手を離すと倒れてしまいそうだったので、ゆっくりそっと手を離して積み木が崩れないようにして戻りました。

相手のチームと完成の形は同じところまでできていたそうですが、先生が「両方とも同じ形までできていますが、今回はこちらのチームが勝ちです!」と言って息子のチームを指したそうです。息子たちはやった!と言って喜んだみたいですが、これは勝ち負けが合否に反映するのではなく負けた相手のチームの様子や態度も見ていると思います。

「負けても、相手のチームに対して拍手ができる子」などは、最高の優しさや思いやりが感じられますよね。

息子に、「なんで勝ったと思う?」と聞いてみると、「相手のチームは静かに無言で作っていたけど僕たちは声を掛け合って作ったからだと思う。」と言っていました。

「やめ」の合図と同時に、すぐに戻らなかった息子の様子を聞いて「これは、ダメかも」と思いましたが、合格していましたのでどこを評価されているのかは分かりませんが、息子ののんびりとした性格が出ているので、このグループ作業は1番「子どもらしさ」が分かる課題だと思いました。

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試験を終えて感じたこと

東雲小学校は、運動の課題が多いので運動神経の良い「活発な子ども」が合格するイメージでしたが、特別支援学級があったり縦割り班で行動する事の意識づけが強いので、「優しくて、協調性のある子ども」が合格しているような気がします。

マナーやしつけには、とても厳しい学校だと聞いていましたので待機姿勢やマナーなども重視されます。積極的で我が強いタイプや人に指図するような言い方、周りが笑っているとつられて笑うような行動には要注意です。

試験時間が長い為、息子にはとにかく座る姿勢と待機姿勢に気をつけなさい。と言いました。

待機時間に、机に座って5年生が本を読んでくれたそうです。やはり、机から立ち上がってウロチョロしたり椅子に寝そべるように座っていた子どもは注意を受けていたと言っていました。

あとは、試験前にゼッケンをつけるのですが背中側の肩紐のところに受験番号カードがぶら下がっていて、それを息子の後ろにいた受験者がずっと息子のカードを触ったり息子の髪をグシャグシャに触ったりしていたそうですが、自分で髪を整え黙って耐えたと言っていました。

幼稚園なら「やめて」と言えば済む事ですが、試験中は喧嘩になったりする事もありますので黙って耐える事を教えてください。先生が、チェックされていますので大丈夫です。合格発表に後ろの番号はありませんでした。

男の子は特に、じっとしていられないので長時間の試験になるとだんだんと気が緩んできます。待機の時間が多いので、ここの時間黙って待機できるように教える事が大切です。

突然、話しかけられたりすることもありますので試験までに色々なシュチュエーションをしておくと安心です。

我が家も、「こんなことされたら、どうする?」など色々なパターンを実験しました。

試験直前に、子供の性格を変える事はできないと思うので事前準備や常日頃からのしつけが重要なポイントになると思います。

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