受験を始めた頃はのんびりモード
受験を決めて手探りでから家庭学習をしていた頃はまだ焦りなどなく、のんびりとしていました。
息子もクイズのような感覚で問題を解いていたりしていたので、家庭学習でも息子の気分に応じて楽しくお勉強できていました。
私も、小受の勉強の内容をまだ全くと言っていいほど理解しておりませんでしたので、『できるだろう』という気持ちがあったのだと思います。
過去問を買ってやらせてみましたが、全く問題ないくらい簡単な問題ばかりでしたのでそれほど心配はしていませんでした。
塾へ行かすか自宅学習かで迷った時には、まず模擬試験を受けてみる
夏過ぎから受験者が増える
夏休みを過ぎた頃から模試の受験者が増え始め、平均点が上がり私自身に焦りが生じてしまい息子と楽しくお勉強できなくなっていきました。
それまでは、夢見心地だったのが試験まで残り3ヶ月となり本気で取り組まないと厳しいなと感じてきたのと、学校説明会に行き願書を受け取った事で更に焦り、気がついた時には何かに憑りつかれたように必死になっていました。
何度、同じ問題をしても覚えてもらえなくて段ボールでシーソーを作りながら一緒に考えた事もありました。
「子供は、すぐに忘れてしまう。忘れてしまうのが子供。」
頭では分かっていても、焦りと疲れからか周りが見えなくなるくらい子供以上に必死になっている自分がいました。
きっと、秋頃からの息子は楽しく勉強していたのではなく、私の顔色を伺いながら勉強を頑張ってくれていたのだと思います。
一番頑張っているのは、息子だと分かっているのに本当にダメ母でした。今、考えると全く余裕がありませんでした。
小学校受験はママも子供もストレスMAX!子供らしさがなくなる真意とは
小受はくだらない?
ある番組で、お受験を経験した芸能人が「お受験は、終わってみたらくだらなかった。」と言っていました。
特に、同じ幼稚園からお友達同士で受験となると色々と気にする事が多かったそうですが、終わってみたら本当に何だったんだろうと思ったそうです。
「くだらない」とは、小受のお勉強が「くだらない」と言われていたのではなく、その時の思いや感情が「くだらない」ということです。
私も、広島大学附属小学校の合格発表まではこの呪縛が取れませんでした。
それが、合格発表でご縁がないと分かった瞬間、魔法がとけたかのように目が覚めました。
泣いている親子を沢山見かけましたが、息子がお受験というものを理解していなかったので私たち親子は笑顔で帰りました。
それから、クリスマスやお正月を迎えて穏やかな日々に戻りました。
国立小学校は「ご縁」だという事を改めて実感する
小受を経験して、想像以上に沢山のお勉強をしたなという感じです。今、振り返ってみても勉強しきれないくらいのカテゴリーがありました。
なので、「秋から小受の勉強を始めて合格した。」、「全く勉強していなくても、合格できた。」方はよっぽどご縁があったか、何事も臨機応変に対応できるような、自頭が良い子どもだと思います。
試験はペーパーだけではなく、躾、巧緻性、集団行動、東雲小学校のような運動など沢山の出題課題がありますので、よっぽどの「運」がいります。
ですが、この沢山のカテゴリーを勉強して模試で上位でも、国立小学校では「ご縁」がないと合格できないのが現実です。最終は抽選で決まってしまうのが国立小学校だからです。
でも6歳でこれだけの事を勉強し挑戦できた事は、これからの有力な糧になるほど宝物になりました。
なので、反省は沢山あっても後悔は全くありません。
息子に反省を伝え、気持ちの切り替えができた
合格発表から自宅に戻り、息子に「ごめんね。ママ、必死になりすぎておかしくなってたね。」と謝りました。
息子は、「そんなことないよ。ママと勉強したの楽しかったよ。」と言ってくれました。
次の東雲小学校の受験は、気持ちの切り替えができて穏やかな気持ちで受験できます。
結果がどうなろうとも、息子にとって必ず良き道に導いていただけると信じて。