小学校受験の難しさとは
小学校受験を経験してみて、6歳児で行う小学校受験というものが一番難しいなと改めて感じました。
何度も書かせていただきましたが、私が最初に難しいなと感じたことは試験問題が書かれていないので、口頭で読まれる問題を1度で聞き取り頭で考えて答えを選ぶことでした。
これは慣れていくしかないのですが、息子も最初は「えっ?どういう意味?」、「もう一回言って!」などと聞き返していました。
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家庭学習に生じる『甘え』とは
家庭学習だと、親子で取り組む為お互いに「甘え」が生じます。問題文は親が読まなければいけないので、常に一緒に勉強するスタイルです。この勉強する時間の「確保」がなかなか難しいのです。
「まだまだ、やりたい!」と子供が言っても私は、夕食の準備やお風呂などやる事がたくさんあるので「また明日しよう!」などと親の都合でやめてしまう事もありました。
子どものほうが気分がのらない時は、「わからないから、もうやめる!」などすぐに甘えが出てしまいます。
家庭学習は通塾にかかる時間などがないメリットもありますが、塾とは違い甘えられる環境の中での勉強は本当に大変でした。
しかし、どんなに勉強しても国立小学校においては勉強だけでは合格できない難しさがあります。協調性や子供の性格など、ある程度学校側が求める子どもでなければ難しいのです。
そして、最大の難関はよく聞く「お受験トラブル」です。
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6歳児が『良い子』でいられる時間は短い
受験当日は、様々な人が受験に来られます。幼児期からお教室に通われた方、年長から受験を決めた方、自宅から近いからまあ受けてみようかと思い立った方。
6歳児の受験は、「良い事、悪いこと」などのルールが理解できても行動できるかどうかが難しいのです。模試を取りに行った際に男の子に比べて女の子は、周りを見てお行儀よくできるのですが男の子は本当に難しいと塾の先生が言われていました。
どの塾も模試では、模試中の態度などを評価する欄があります。
私語をしていないか、模試中の姿勢や態度などもチェックされます。
猫背になっていたり、足をブラブラしたり、足を組んだり、キョロキョロしたりしないよう何度も子供に言い聞かせます。
広島大学附属小学校では、待機の時間に「ビデオ鑑賞」という時間があります。教室の中で「日本昔ばなし」のビデオを4~5本見ます。教室の中には、試験官が3人くらいいて受験者の様子をチェックしています。
模試などで同じように再現して実施している塾はOスクールのみでした。最初は、黙って見ることができていてもだんだんプロジェクターに手をかざし、影絵を作って遊んでみたり、首からぶら下げている受験票やひもを触ってみたり、お隣の人とおしゃべりしたりし始めます。
本番の試験では、どうだったか聞くとやはり賑やかだったと言っていました。ビデオ鑑賞の時間までチェックされているとは思わないでしょうし、子供が一番気が緩む時間だと思います。
東雲小学校では、教室の椅子に座り教壇から5年生が本を読んでくれたそうです。
教室の中に先生がいないので、教室内を歩きまわる子や椅子に寝そべって座っている子が5年生から注意を受けていたそうです。
試験中に「この問題難しい!」とか、「全然わからん!」など声を出していた子もいたと言っていました。
『お受験トラブル』とは
私は、子供に「注意を受けた人がいても、絶対に振り返って見てはいけません。」と教えていました。
していいこと、悪いことは耳にタコができるほど何度も何度も伝えました。
ですが広島大学附属小学校の試験終了後、
「ママ、教室移動の時にお隣にいた人に話しかけられたんだ。」と息子がいいました。なんだか、胸騒ぎがしたので「お話していないよね?」と聞くと「普通に話しかけられたら無視したんだけど、「ちょっと聞きたいことがあるんだけどいい?」って言われたから何か困った事があるのかな?と思って「いいよ。」って言ったら、「模試の点数何点だった?」って聞かれたので、答えなかったんだけど話しているように見えたかも。」
あれほど、伝えていても何が起こるか分からないのが試験当日です。
男の子はじっとしていられない性格なので、ついつい調子に乗ってしまったり興奮したりしてしまいます。
東雲小学校の受験時間は、もっと長いので息子の後ろに体育座りして座りわざと頭をつついてみたり、「ねえ、ねえ」と言いながら肩を叩いてみたりなど色々なシュミレーションをしました。
「どんなに、つつかれても「やめて!」など言ってはいけません。我慢してじっと黙って耐えなさい。」と繰り返し、伝えました。
幼稚園なら、「やめて!」と言えば済む事ですが試験本番は初めて会う人なので、注意した事で相手が泣き出してしまったり、喧嘩になってしまったりしないように黙って耐えるのです。
全てトラブル回避の為です。
東雲小学校の本番では、息子の後ろの子がずっと息子の背中についていた受験番号票(東雲はゼッケンの背中側の肩紐に受験票がぶら下がっています)を触ったり、息子の髪の毛をグシャグシャにしたりしていたそうです。
黙って、自分で髪の毛を直していたそうですが4時間近く、ずっと耐えていたけど長かった。と言っていました。
試験官も、チェックはしていますがその場で注意はしません。なので、エスカレートしていく子どもや調子にのる子どもは必ずいます。
合格発表の際、後ろの方の番号はありませんでした。
特に、東雲は試験時間が長いので子供が「いい子」でいられる時間もタイムリミットがあります。誰かと話をしたくなったり、ちょっかいを出したくなったりするのが子どもです。
5年生のお兄ちゃん、お姉ちゃんしかいなくてもチェックはしっかりされています。
せっかく、試験ができていても思わぬトラブルに巻き込まれたり、気が緩んでしまってはもったいないので注意しましょう。