広島大学附属小学校の今年の試験は、男女で差がありすぎた
これから、お受験を検討されている方にとって塾に通うかどうか悩まれている方も多いと思います。
私は、家庭学習のみで受験しましたが参考書や模試代、子供の受験用の洋服&靴、交通費などを考えると、家庭学習でもかなりのお金がかかりました。
実際、お受験が終わっての正直な感想は広島大学附属小学校の男子においては、例年にない試験の難易度があったので、塾に通わせていたら違ったのかな?と思いました。
制限時間が短い為、試験を解くスピード力が求められますし、足きり問題とされる問題は1番出てほしくなかった「つりあいの置き換え問題」と過去問や模試でも見た事がない形での「投影図」(積み木の5面が白で1面が黒)でした。
この問題を、瞬時に理解し制限時間内に解くのは難易度が高いです。
ただ、国立小学校の試験はペーパーだけではないですしAグループとBグループで平均点も違うと思うので、塾に行っておけばとは言い切れません。
女子の問題は、家庭学習でもじゅうぶん理解できるような問題でしたので自宅で勉強したり模試を受けた事がないお子様でも合格されていました。(インターエデュで拝見しました。)
平均点も男子に比べて、高かったはずです。知り合いのお嬢様が受検されて、家庭学習のみでしたが「簡単だったよ!」と言われていたそうです。
男子は、合格者も今年は少なかったのでもう少し男女のテスト問題のレベルは同じようにしてほしいなと思いました。
東雲小学校の難しさとは
もう一校の東雲小学校は、以前にもお話ししたようにペーパーは「お話の記憶」のみの1枚で、試験問題も6歳児ができるような問題が出題されたのですが、こちらはこちらでまた合格基準が難しいです。
全て、できれば合格ではなく子供の性格やお友達に対しての気遣い、マナーなどが重要視されているように感じます。
息子も、平均台や積み木は途中で「やめ」と言われ最後までできなかったと言っていました。全てできた!!と言われないように、どのように行うのかプロセスだけ見て選考しているように思えました。
もちろん、ペーパーは1枚だけですのでこれはこれで重要なのですが年によってはペーパーが2枚ある年もありましたし、課題の幅が広いので勉強のしようがないという意味での難関校です。
模試も実施している塾は少なく、あっても1回程度です。過去に出題された課題をすることしか対策がないのかな。と感じました。
毎年、何か新しい課題を出題されるので子供が得意な分野なら良いのですが「常日頃からのしつけや家庭で学んだこと」がわかるような課題が多いので、学校側の「求める子ども像」に適している子供が選ばれているような気がします。「ご縁」という言葉がぴったりな選考基準だなと感じました。
模試で上位でも合格できない国立小学校の難しさ
広島大学附属小学校に合格したからといって、東雲小学校に合格できるとは限りません。2校とも選考基準が全く違います。
なので、国立小学校の受験だけなら家庭学習のみでも良いのかもしれません。塾に通い、模試で上位の合格圏だとしても両校ともにご縁をいただけない事や抽選で外れてしまうリスクもありますので覚悟が必要です。
首都圏のように何校も受験できれば、話は違いますが広島市の国立小学校は2校だけですので。
先日、お友達のママからランチのお誘いがありました。その方は、10年くらい前にお子様がお受験された経験があるママで今回の私の受験にも相談にのってくれていました。
抽選で外れた経験もあり、私の気持ちが痛いほど分かると慰めてくれました。
これは、ホント経験した人にしか分からないとは思いますが、話を聞いてもらっただけでも随分楽になりましたし救われました。
私のブログも読んでくれていたみたいで、「お受験、大変なのによく書けたね~!」と笑いながら褒めてくれて、私の情緒不安定さなどがリアルすぎて心配だったとも言われました(笑)
いつか、このブログで自身の経験も是非伝えて欲しいという事で話を聞きました。
2校とも合格できたのに、両校とも抽選で外れた人、年少から塾に通い成績も上位だったのに両校とも合格できなかった人、国立小学校の選考基準は塾の先生でも理解が難しいそうです。
小学校受験には色々な物語が沢山あり、改めて「親の受験」なのだと痛感しました。この話は、また次回に…。